トリキュラーの事後避妊薬としての利用

通常の経口避妊薬を飲み忘れやゴムのつけ忘れなどの失敗があったり、男性に無理やり関係を迫られたといった理由で、女性が望まない妊娠の恐怖にさらされる機会は少なくはありません。こうした場合、以前であれば腟内洗浄のような物理的な手段も使われましたが、現在ではさらに効果的な方法で、妊娠を防ぐことが可能となっています。そうした方法にはいくつかありますが、事後避妊薬として、なんらかの経口避妊薬を、性行為のあったときから間をおかず、すぐに服用するというのが主流です。
実はトリキュラーのような、普通の経口避妊薬についても、事後避妊薬として利用することは不可能ではありません。この場合、トリキュラーの通常の用量よりも多めの錠剤を一気に服用して、12時間後にさらに同様に錠剤を服用するというかたちをとります。トリキュラーには卵胞ホルモン、黄体ホルモンというふたつのホルモンが含まれていますが、一気に服用することで体内でのそうした成分の濃度を高めるのです。
しかし、トリキュラーをこのように事後避妊薬として利用するにあたっては、かならず医師の指導のもとで行うことがたいせつとなってきます。トリキュラーの錠剤が入ったシートには、錠剤中の黄体ホルモン、卵胞ホルモンの分量が異なるものが組み合わせでパックされていて、どの錠剤を選ぶかによって、まったく妊娠阻止という効果があらわれない可能性もあるからです。
そのため、緊急に避妊が必要になった場合には、はじめから緊急避妊薬としてつくられた銘柄の医薬品を服用したほうが、効果としては確実であるということがいえます。緊急避妊の場合には、性行為から72時間以内の服用というのが一般的な目安ですので、早めに病院に行くことが必要です。